重力に差別されているような幸せな歩き方や身のこなしが、まさに「モデコ」さんで、近寄りがたい美しさと存在感でしたが、話してみるとものすごく人なつっこい笑顔のやさしい人でした。デッサンが好きで、よく教室のうしろの方で描いているところを見かけました。
セツ先生は、デッサンの休憩時間などに目をつけていた(と思う)生徒に「オマエ、いい足してんな!モデルやんなさい!」と言ってスカートをひっぱたりして拉致してました。「ひえええ!」と思わず声をあげてしまった子もいましたが、モデコさんは「オマエ!モデルやるのかやらないのか、決めなさい!」と先生にぎゅっと手首を掴まれた時、「まあ、どうしましょう」と言って優雅に笑いました。
Modeco-san
p.95のジャボの付いたミモレ丈のスカートのモデルさんは、「モデコ」さんですね。この日のデッサンは印象に残っています。「モデコ」さんは同級の方でした。お名前は知りませんが、今でも「あの、モデコさんっていたでしょう」「あ〜、モデルみたいな人でしょ」で同級生には話が通じるという、とても印象的な方でした。