誰の発案だったのか憶えていませんが、水餃子をつくりました。朝から餃子をせっせと作って、できたのでセツ先生に試食してもらいに。あつあつのを何度か吹いて…それでも口からポロリ、もいちど吹いて…ポロリ。猫舌でした。
ウン、おいしいよー
先生、「A」ですか?
ウン、「A!」
…おいおい。
セツの卒業式では毎回かならず、セツ先生がおもちを作って「からみもち」や「あんころもち」となってふるまわれます。それから大きなフルーツ・ポンチ。卒業証書を全員に渡し終えたところでワインで乾杯。みんなで朝から用意したおつまみをつまみながらロビーや中庭で歓談です。いい天気でした。
Discour
今日はものすごくいい天気で、今年一番の秋晴れだよ。こんな日に卒業式がやれて、君たちはきっとツイてるんだと思います。
とにかくココで君たちは、なんとかかんとか絵を描いて過ごしましたけれども、これは君たちの一生を…かならず、ナンか、一種のね、刺青(いれずみ)みたいに、もう2度と剥がれない刺青みたいになって、君たちの一生を彩ることになるんだよ。
さあ、それがどんなふうな一生になるのか、これから楽しみにして私は、見ています。
全員に、4色刷りで先生のデッサンが印刷されている「卒業証書」が手渡されます。
これは、領収書よ、授業料の。ホントウの卒業はちゃんと絵で通らないとダメよ。だから今回通らなかったヒトは、また出してもイイよー!
Prix actuel courant
卒業制作には「セツ・モード・セミナー賞」と「長沢節賞」がありまして、受賞者2人には「賞品」としてセツ先生の肉筆デッサン「時価15万円」が渡されます。
ふだんは「時価15万円」と仰っている値段が、卒業式当日の朝には「時価20万円」となり、渡す時には「時価35万円」になっていました。
B全か四六判半切り(B2)のタブローが卒業制作になります。通った人の作品をロビーに飾って、そこでおごそか(?)に賑やかに卒業式が執り行われました。
ふだんお世話になっているモデルさんたちを招待して。
1年くらい顔を見なかった生徒たちもやってきて。ロビーは人でいっぱいになりました。