Setsu. 1992-1995

1992年の秋から1995年の暮れまでの、長沢節先生の言葉を中心としたセツ・モード・セミナーの点景集 。 copyright (C) GRINO.

super

セツのデッサンは立ったまま描きます。

画板を片手と腹でささえ、モデルさんを正面に据えて、B4の画用紙にデッサンをしていく。

描きはじめる前に、立っているモデルさんのまわりを一周して、いい線を探して裏からはどう見えるかもぜんぶ見ておいてから描く。(のが基本)

10分間とはいえ、立ったまま、生きたモデルと対峙してデッサンをするというのはけっこう肉体労働です。

若者が3〜4枚も描くと集中力も切れて、体力的にもへたりこんだりしていく中、当時80歳前のセツ先生はひとり、描けば描くほど元気になっていくようでした。午前部、午後部、夜間部とあったけど、先生は一日平均8〜15枚は描いていたんじゃないかな。毎日です。やってみればわかります。

40年以上です。

楽しそうでした。