classe d'illustration
2級から「イラスト合評」という授業があります。土曜日で、月に2度くらいだったと思います。例えば「グランジ・ファッション(笑)のイラストを3点以上」とか「中吊り広告用のイラストを数点」とか、お題が出ることもあるのですが、お題とはほとんど関係なく、どんな絵でも貼り出しておけばセツ先生が見て、コメントしてくださいました。
とりあえず、全部見てもらえます。
しかし。先生の目は、わがままで素直でホンモノなので。
ワザとでもなく意識してでもなく、つまらないモノは目に入らない。ホントにただ、目に入らないだけのようでした。止まりません。
先生はいつも合評用の「緑の棒」で絵を指していましたが時々こうおっしゃっていました。
止まらないのはオレのせいじゃないのよ、棒が止まらないんだから。
何が描かれているか、とか、どんなスタイルか、ということにはまったく関係がなく、色の関係の美しさや、シャレているかどうか、といったことが基準だったように思います。タブローの合評と同じような感じでしたが、今思うと、ものすごく貴重な時間でした。もっと出しておけばよかったな、とつくづく思います。出すモノも、イラストとしてのスタイルなども無かったのですが、それでももったいなかった。当時はその貴重さに気づかなかったのでした。
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