Espresso
プロチーダ島は漁業の町でした。ここで本物のエスプレッソを知りました。あれは、漁師さんたちの朝の眠気覚ましなんですね。港へ降りる坂道に何軒か小さなお店があります。古くてごつい木のテーブルに小さな椅子がすすけて並んでいる、石造りの食堂へまだ夜の明けないうちに大きな体の漁師さんたちが入ってきます。皿に乗せてあるチョコレートを口に放り込んでから、小さな小さなカップの濃いエスプレッソをぐいっと飲んで漁に出かけます。何世代も培われてきた朝の儀式でしょうか。海の男たちは皆さんみごとな乱杭歯です。
そんなわけで食事はいつもイカリング。他のは無いのかと問えばアジのフライだけでした。
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